〜ロープの劣化について〜
ヨットに使われているロープは長時間海水や紫外線に晒され、またクリートやブロックと多少なりとも接しているので劣化や磨耗は避けられません。
劣化が進むとロープ自体が縮まって硬くなりロープのパフォーマスが落ちるだけでなく、カバーが切れて操船に著しい影響を与える場合があります。
もしもロープが毛羽立っていたり硬くなっている、縮んで短くなったと感じたらそれはロープの劣化のサインなので、大事なレースの前などにチェックをして定期的なロープの交換をお勧めします。
〜MAFFIOLIロープの選び方〜
各ロープには特徴があり、適した場所に使用することによって最高のパフォーマンスを発揮します。今回紹介するロープ以外にも様々な種類があるので、自分に最適なロープを見つけてください!
ロープの素材についてはこちら
・メインシート
最もトリムの頻度が高く手で直接持つためグリップの良い太めのロープが好まれるものの、ロープの出しやすさや絡まりにくさを考慮して太さと柔軟性のバランスが良いロープを選ぶ必要があります。
手元のロープはスナイプでは8mm、470では7mmが一般的です。
オススメロープ
Olympicstar 78 ・・・適度なコシとカバーのダイニーマとコーデュラによりグリップが良い。
Powersprint・・・柔軟で手に馴染みやすいので値段とのバランス良いロープ。
・ジブシート
帆走中はカムクリートにかけている場合が多くタックの際は大きくトリムをする必要があるので、カムとの相性や耐久性、絡まりにくさが求められます。
オススメロープ
Olympicstar 78・・・コアが潰れにくく強いテンションがかかっても容易にカムを切ることができる。またコシがあるので絡まりにくい。
TD78・・・つぶれにくいコアとカバーのテクノーラによりカムとラチェットの相性がよく繊細なトリムが可能。
・コントロールロープ(手元)
基本的にテークルが多く組んであり取り回しが複雑なことが多いため、出来るだけ柔軟で細いロープ(4~5mm)が良いでしょう。またスプライス加工をする場合が多いので加工性の高さも必要。用途に応じてロープを選ぶ必要があります。
オススメロープ
Olympic 78・・・カムが切りやすいため頻繁に操作するコントロールロープに最適。
Olympicstar 78・・・Olympicのカバーにダイニーマがブレンドされているので、Olympicよりも耐久性が高く適度な柔らかさがある。またクラムクリートとの相性も良い。
Powersprint・・・価格と性能のバランスが良く、適度に柔らかく加工も容易なので様々な場所に使用できる。
・ハリヤード、コントロールロープ(手元以外)
ハリヤードやテークル内など手で引く必要がない場所は強いテンションがかかることが多いので、ストレッチの少ないシングルブレードのロープが適しています。またハリヤードのトップやブロックの金属部などと擦れる場所にはカバーをすることで摩耗を防ぐこともできます。
オススメロープ
Compact Braid・・・編み込みがきついのでテンションがかかっても潰れにくい。ブロックを通す場所などにオススメ。
Nova Braid・・・Compactと比べて編み込みが緩いのでスプライスが容易で伸びも少ない。様々な場所に使用できる。